自民安定多数を維持・維新とれいわが伸張
予想値
自民298/公明34/維新24
立民81/共産13/れいわ15
概況
自民が堅調に推移し、300議席を突破する勢い。維新も議席増を見込んでおり、改憲勢力で3分の2に到達する可能性が高い。
自民は比例で70議席突破して80議席に届く可能性がある。小選挙区でも全体の6割弱でリードしそうだ。ただし接戦区もあるため、接戦区で野党候補者の一本化が進むと逆転の余地がある選挙区もある。現時点でも50以上の選挙区が当落線上にあるとみられ、なおも予断を許さない。ただれいわが小選挙区に大量擁立した場合票が分散するため与党に有利に傾くとみられる。
公明は組織票を背景に前回より比例区で議席を伸ばし30議席に乗せる見込み。小選挙区では競り合いになっている北海道・神奈川以外では議席獲得が有望。
維新は復調した。大阪の小選挙区で過半数の議席を確保し、比例の近畿ブロックでは7議席程度が見込める。関西エリアで20議席を超えてさらに上積みを目指す。最終的には30議席に達する可能性もあるだろう。
社民と国民が合流した立民は、会派現有議席の確保が微妙な情勢である。2014年の73議席は超えるとみられるが100議席到達が微妙。比例区では30議席台半ば程度にとどまる。小選挙区についてもリードが30議席程度しかない。しかし接戦区を多く抱えているため状況によってはかなり伸びる余地はある。
共産は現有議席から状況次第で上積み出来る可能性がある。現時点で10議席以上が確実。
れいわは比例区で10議席以上になる勢いで、
N国は議席獲得が微妙。
○小選挙区
与党が170議席程度を固めている。状況によっては200議席台まで伸びそう。北陸・北関東・中国四国・九州で力強い。維新は大阪を中心に10議席以上確保する見込み。野党系は北海道・東北の一部・新潟・沖縄などでリードを広げ激戦区の状況によってはさらに伸びる可能性もある。
以下は接戦区を中心にとりあげる。
北海道 札幌市内の攻防激化
小選挙区は野党系が過半を制する可能性がある。まず、8区では逢坂が堅調な戦いぶりになりそうで前田はやや厳しい。続いて6区も佐々木が一歩リードする。さらに11区も石川がやや先行して中川が懸命に追う展開。与党系は7区で伊東が12区で武部が盤石で確定は2議席に留まる。
札幌市内は激戦だ。野党系は1区では道下3区では荒井、4区の本多に加え苫小牧などを抱えた9区でも山岡が接戦に持ち込んでおり、過半数に届く可能性がある。与党系は10区で公明稲津が神谷を一歩リードし、5区でも和田がやや優勢な状況だが、2区では野党候補が松木・金倉いずれでも吉川は相手候補に迫られ激戦になりそうで過半数に届かない可能性がある。
比例区では自民が3議席をかため4議席目に手が届くか。立民は2議席を固めて3議席目が焦点。公明と共産は1議席ずつを確保する勢い。れ新と維新は議席獲得を狙い激しく追い上げている。
東北
与党系が大きく優位に立っている。青森・山形は自民現職に安定感がありそう。岩手は1区が階・2区で鈴木が先行する。3区は小沢がリードし、藤原が激しく追う。宮城は仙台市内の1・2区で自民現職と立民候補が接戦になりそうで予断を許さない。残りは5区で安住が優位に立つ以外は自民現職が引き離して優勢だ。
秋田については、3区が御法川先行で1区と2区が競り合いになりそう。1区は寺田と富樫が争い、2区の緑川は共産票も引きつけられるかどうかだが金田と緑川は譲らぬ展開になりそう。福島は1区が金子・亀岡の接戦で4区も菅家と小熊の争いになっている。その他の選挙区は3区で玄葉が安定した戦いぶりである以外は与党系が引き離す。
比例は自民が6議席を固めて7議席目までもう一歩。立民は3議席を固めて4議席目もうかがう。公明が1~2議席を確保しそう。共産は1議席を確保できそう。れ新は1議席目獲得できそう。
北関東
自民が極めて優勢だ。群馬は全ての選挙区で自民現職がリードまたは引き離して優勢だ。栃木も2区で立民現職がリードする以外は自民現職が引き離す。茨城では7区は中村喜四郎が一歩リードする。また5区と6区は、自民現職と前回希望の党比例復活の現職が互角の争いだ。それ以外は自民現職が優勢。ただし1区は田所と福島の競り合いになりそう。福島は相手支持層や無党派層に手が伸びるかどうか。
埼玉は郊外地域も抱える8~15区で自民の現職が先行する。5区は枝野が4区では穂坂がリードするが残りの1区は村井・武正が横一線、2区は黄川田・山川が競り合いに、6区でも大島と中根が一歩も譲らぬ展開になりそう。7区も神山と小山が小差だ。
比例は自民が8議席目をうかがう展開。立民が4議席、公明は3議席がほぼ確実。れ新は2議席目をうかがう情勢で共産に先んじて確保する可能性もある。共産は2議席目に手が届くか。維新は1議席を確保しそう。
南関東
山梨は自民現職が優勢か。千葉でも現職自民候補の多くが優勢だ。1区で田嶋・門山が接戦になる見込みで6区は生方、9区は奧野が接戦に持ち込んでいるが、残りは自民現職が優位にたつ。ただし4区の野田は今回も安定。
神奈川は、1区が松本・篠原が予断を許さない状況。2区・3区は自民現職に安定感。4区は山本と早稲田が譲らぬ状況に。5区は坂井が盤石。6区は公明候補と青柳が横一線。7区も鈴木に対して追い上げた中谷が接戦になる可能性がありそう。8区は江田が優勢で、9区は中山と笠が争い12区は阿部と星野が接戦に。16区は義家と後藤がしのぎを削っている。残りは自民現職がリードする。
比例は自民が8議席からさらに伸ばしそう。立民が4議席を射程に収めた。公明は3議席、共産は2議席目が当落線上だ。れ新は2議席目も獲得し3議席目まで視野に入る可能性がある。維新は1議席を固めそう。
東京
自民・公明で今回も過半数確実だ。野党系は7区長妻が先行するが、あとは軒並み先行できず競り合いまたは相手に先行を許している。6区の落合は越智と接戦。1区では海江田と山田が競り合う。5区は手塚と若宮が横一線の争い。16区は今回も大西・初鹿が争い18区は菅と長島どちらが勝つか分からない状況だ。19・22・23区でも立民候補が追い上げて自民候補と互角となりそう。3区は石原と松原の激しい争いに。12区では公明新人が先行する。自民は萩生田・鴨下・平沢に安定感があるが8区の石原が小選挙区で再選できるかどうか。
比例は自民が6議席を固め、立民が3議席止まりに留まる可能性がある。れ新の票が多い東京では、れ新が2議席を固め3~4議席目まで手が伸びる可能性が出てきている。公明は2議席を固めつつ有り、共産も2議席目が視野に入った。維新も2議席目をうかがっている。国民は1議席を確保しそうでれいわは2議席目が取れる可能性もある。
北陸信越
新潟は3区が斉藤と黒岩が互角の戦いに。1区では鷲尾と西村の争いに。その他は4区では野党の現職がその他は自民現職が先行する。北陸3県では7選挙区で自民現職が大きくリードする。ただし石川3区は西田と近藤が小差の競り合いとなりそうだ。長野は5区で宮下と曽我が小差の競り合いになりそう。その他は4区で自民の現職がリードする他は野党現職が先行する。
比例は自民が6議席前後を固めた。公明が1議席を確保し、立民が3議席目を射程圏に入れている。共産も1議席獲得へ逃げ切りを図る。れ新と維新は議席獲得へ激しく追い上げている。
東海
岐阜は5選挙区とも自民現職が優勢。静岡も6区と3区で国民の候補と競り合いになる他は自民がリードを広げそう。三重県は3区で岡田が安定し、4区で三ツ矢が優位にたつ。1区は田村が先行して2区では中川と川崎が激しく競り合いそう。
愛知は名古屋市内の選挙区で2区の古川がリードして4区も工藤が先行する。1区と3区と5区は自民・立民・維新候補の三つ巴の争いになりそう。名古屋以外では7区で鈴木と山尾そして8区で伊藤と伴野が競り合いになる他は11~13区で野党候補が優勢で残りは自民現職が優勢。
比例は自民が8議席から上積み出来るか。公明は3議席が堅い。維新は1議席を確保した。野党は立民が5議席前後になりそう。共産が2議席目へ追い上げ。れ新は2議席目が視野に入った。
近畿
滋賀では2区で競り合いになる他は自民現職が一歩リードする。奈良では1区が小林と馬淵が小差の競り合いになる他は高市と田野瀬が盤石。和歌山も1区で岸本と門が僅差である以外は石田と二階が独走する。
京都は1区で伊吹がややリードし、穀田が懸命に追い3区で木村と泉が横一線で6区は山井が一歩リードして安藤が追っている。2区は前原4区田中・5区本田は安泰。兵庫は1・6区で三者三つ巴(自民・維新・野党)で7区が山田と三木の競り合いになる他は自民・公明現職が安定した戦いに。
大阪は維新が過半を制する可能性がある。9区と11区に加えて15区さらに17~19区で自民や他の野党候補に先行する。自民は優勢の選挙区がほとんどなく議席を獲得できない可能性がある。残りは自民と維新の激戦区だ。公明は4議席が安定。野党は立民が10区・11区で現職と維新が接戦になっている他は厳しい。
比例は自民が8議席を固めて9議席目をうかがう。維新は7議席程度を固めた。公明は4議席を確保し5議席目もうかがっている。共産と立民は2議席を固めて3議席目が射程圏に入った。れ新は2議席目に手が届き、3議席目も狙う。
中国
鳥取・島根・山口は8議席とも自民が盤石。岡山は4区で橋本と柚木が僅差で争う以外は自民現職が優勢。広島も6区の佐藤と小島が争う以外は自民現職に安定感。
比例は自民が6議席前後を固め、公明が2議席確定。立民は2議席目が有力になりつつあり、れ新も1議席が取れそう。共産と維新は議席確保が焦点。
四国
徳島は後藤田と山口が安定。高知は2区で広田と山本が争い、1区で中谷がリード。愛媛は3区で白石が一歩優位に立つ以外は、自民現職がリードを広げる。香川は1区で平井と小川が横一線。2区は玉木が3区は大野が優位に立つ。
比例は自民が4議席を獲得し、残りの2議席を公明と立民で分け合う見込み。
九州・沖縄
福岡は、2区で鬼木と稲富が、10区で城井と山本が接戦になるほかは自民の現職が優位に立っている。熊本は自民現職の4氏・宮崎も自民現職3氏が優勢だ。佐賀は1区が原口と岩田、2区が大串と古川が今回も激しく競り合いそう。
長崎は1区で西岡が一歩リードし富岡が猛追する。2区は加藤、3区は谷川、4区で北村が優位。大分は1区で自民候補と吉良が競り合いになりそう。2区は衛藤が僅差でリードし吉川が猛烈に追い上げる。3区は岩屋がやや優勢。鹿児島は2~4区は自民候補優勢で1区は川内と激戦が予想される。
沖縄は、1区が国場・赤嶺が横一線の競り合いを見込む。2区は社民新人がやや優位で3区は屋良がリードする。4区は野党系新人が立つと自民候補と激しく競り合いそう。
比例は自民が8議席を固めてさらに上積みも出来そう。公明が3議席獲得の見込み。立民は3~4議席で共産は1議席を確保して2議席目に手が届く可能性あり。維新は1議席が堅い。れいわは2議席目が視野に入った。
予想範囲
自民235~298~329(小選挙区167~221~247+比例68~77~82)
公明28~34~35(小選挙区7~9~9+比例21~25~26)
維新15~24~38(小選挙区6~12~21+比例9~12~17)
N国0~0~3(比例のみ)
立民59~81~135(選挙区29~47~96+比例30~34~39)
共産8~13~19(選挙区0~0~1+比例8~13~17)
れ新7~15~22(比例のみ)
比例総得票数
自民:1900万票前後
公明:600万票台半ば~後半
維新:400万票台前半~後半
立民:900万票台後半
共産:400万票台前半~半ば
れ新:500万票前後
諸派:合計200万票前後
想定投票率50%前後
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