自民300議席に迫る勢い・維新倍増

予想値

自民294/公明33/維新28
立民62/国民26/共産15/社民2
社保5/れいわ6/その他4

概況

自民が堅調に推移し、300議席に迫りそうな勢いがある。維新も倍増を見込んでおり、改憲勢力で3分の2に到達する可能性が高い。

自民は比例で70議席突破の可能性がある。小選挙区でも全体の6割程度でリードしそうだ。ただし接戦区もあるため、接戦区で野党候補者の一本化が進むと逆転の余地がある選挙区もある。現時点でも50ほどの選挙区が当落線上にあるとみられ、なおも予断を許さない。

公明は組織票を背景に前回より比例区で議席を伸ばし30議席に乗せる見込み。小選挙区では競り合いになっている神奈川以外では議席獲得が有望。

維新は復調した。大阪の小選挙区で過半数の議席を確保し、比例の近畿ブロックでは8議席程度が見込める。関西エリアで20議席を超えてさらに上積みを目指す。最終的には30～40議席に達する可能性もあるだろう。

立民は、会派現有議席の確保が微妙な情勢である。比例区でも30議席程度にとどまる。小選挙区についてはリードが15議席しかない。しかし接戦区を多く抱えているため状況によっては小選挙区のみで50議席に届く可能性も。

国民は、現有議席維持が困難だ。比例区は共産以下になり10議席取れるかどうか。小選挙区は有力候補もいるため一定程度上積み出来そうだが、合計で30議席に届かないおそれがある。

共産は現有議席から状況次第で上積み出来る可能性がある。現時点で10議席以上が確実。

社民は沖縄2区の議席と九州ブロックの1議席がほぼ確実。

れいわは比例区で5議席以上になる勢いで、今後選挙区での立候補・候補者調整次第で10議席を超える可能性もある。

社保は有力議員が5人程度当選圏。N国は議席獲得が微妙。

※小選挙区

与党が190議席程度を固めている。状況によっては200議席台前半まで伸びそう。北陸・北関東・中国・九州で力強い。維新は大阪を中心に10議席以上確保する見込み。野党系は北海道・東北の一部・新潟・沖縄などでリードを広げ激戦区の状況によっては合計で100議席到達の可能性もある。

以下は接戦区を中心にとりあげて比例の状況もまとめた。

エリア別予想

北海道

札幌市内の選挙区は2区で吉川が先行する他は、軒並み激しい競り合いになりそう。4区の本多も今回は選挙区で当選できる可能性がある。札幌以外では7・9・10・12区は自民・公明の候補がリードし、6区では佐々木がやや優勢で8区は逢坂が堅調。帯広がある11区は石川と中川の接戦模様。

比例区では自民が4議席目を確保する勢い。立民は2議席を固める。公明と共産は1議席ずつを確保する勢いで維新と国民が議席確保に懸命。

東北

青森・山形は自民現職に安定感がありそう。岩手は1区が階・2区で鈴木が先行する。3区は小沢がややリードし、藤原が激しく追う。宮城は仙台市内の1・2区で自民現職と立民候補が接戦になりそうで予断を許さないが残りの選挙区は全て現職が盤石。

秋田については、3区が御法川先行で1区と2区が競り合いになりそう。1区は野党系候補者の選定によっておおきく変わる。2区の緑川は共産票も引きつけられるか。福島は1区が金子・亀岡の接戦で4区も菅家と小熊の争いになっている。その他の選挙区は現職が安泰。

比例は自民が7議席程度を固めた。立民は2～3議席で公明が1～2議席を確保しそう。国民と共産は1議席ずつを確保する見込み。

北関東

群馬・栃木は現職がリードする。茨城は2～6区までは自民現職がリードし、7区は中村喜四郎が一歩リードする。1区は田所と福島の競り合いになりそう。福島は相手支持層や無党派層に手が伸びるかどうか。

埼玉は郊外地域も抱える7～15区で自民の現職が先行する。5区は枝野が4区では穂坂がリードするが残りの1区は村井・武正が横一線、2区は黄川田・山川が競り合いに、6区でも大島と中根が一歩も譲らぬ展開になりそう。

比例は自民が8議席目を狙う展開。立民が4議席、公明は3議席を固めた。共産は2議席目が射程圏内に入り、国民と維新が議席獲得の見込み。れいわは議席確保が見えてきた。

南関東

山梨は自民現職が優勢か。千葉は1区で田嶋・門山が接戦になる見込みだが残りは現職が優位にたつ。

神奈川は、1区が松本・篠原が予断を許さない状況。2区・3区は自民現職に安定感。4区は山本と早稲田が譲らぬ状況に。5区は坂井が盤石。6区は公明候補と青柳が横一線。7区も鈴木に対して追い上げた中谷が接戦になる可能性がありそう。8区は江田が優勢で、12区は阿部と星野が接戦に。残りは自民現職がリードする。

比例は自民が9議席前後で立民が4議席前後を固めた。公明は3議席、共産が2議席を確保しそう。維新も2議席目が射程圏内。国民とれいわは1議席ずつ確保の見込み。

東京

自民・公明で過半に到達する見込み。立民は7区長妻に安定感があり、6区の落合と1区の海江田が一歩リードする。5・8・16・18区が立民候補と自民候補の接戦となりそう。あとの立民候補は厳しい。3区は石原と松原の激しい争いに。12区では公明新人がやや先行する。自民は萩生田・鴨下・平沢に安定感があるが8区の石原が小選挙区で再選できるかどうか。

比例は自民が7議席前後で立民が3議席目を固めて4議席目をうかがう。共産と公明は2議席を固めつつ有り、維新も2議席目をうかがっている。国民は1議席を確保しそうでれいわは2議席目が取れる可能性もある。

北陸信越

新潟は3区が黒岩と斉藤が互角の戦いに。その他は1区・4区では野党の現職がその他は自民現職が先行する。北陸3県では8選挙区全てで自民現職が大きくリードする。長野は5区で宮下と曽我が小差の競り合いになりそう。その他は4区で自民の現職がリードする他は野党現職が先行する。

比例は自民が6議席前後を固めた。公明が1議席を確保し、立民が2議席目を射程圏に入れている。共産と国民が1議席ずつ確保しそうだが維新も議席獲得に絡みそう。

東海

岐阜は5選挙区とも自民現職が優勢。静岡も6区で国民の候補と競り合いになる他は自民がリードを広げそう。三重県は3区で岡田が安定し、4区で三ツ矢が優位にたつ。1区は田村が先行して2区では川崎と中川が激しく競り合いそう。

愛知は名古屋市内の選挙区で2区の古川がリードして4区も工藤が先行する。1区と3区と5区は自民・立民・維新候補の三つ巴の争いになりそう。名古屋以外では7区で鈴木と山尾そして8区で伊藤と伴野が競り合いになる他は11～13区で野党候補が優勢で残りは自民現職が優勢。

比例は自民が10議席目をうかがう。公明は3議席が堅い。維新は2議席目に手が届く可能性がある。野党は立民が4議席と国民が2議席を固めて共産が2議席目を獲得する可能性がある。れいわは1議席目が視野に入った。

近畿

滋賀では2区で競り合いになる他は自民現職が一歩リードする。奈良では1区が小林と馬淵が小差の競り合いになる他は高市と田野瀬が盤石。和歌山も1区で岸本と門が僅差である以外は石田と二階が独走する。

京都は1区で伊吹がややリードし、穀田が懸命に追い3区で木村と泉が横一線で6区は山井が一歩リードして安藤が追っている。2区は前原4区田中・5区本田は安泰。兵庫は1・6区で三者三つ巴(自民・維新・野党)で7区が山田と三木の競り合いになる他は自民・公明現職が安定した戦いに。

大阪は維新が過半を制する見込み。1区・4区・7～9区と11・12区に加えて14区と15区さらに17～19区で自民や他の野党候補に先行する。自民は優勢の選挙区がなく議席を獲得できない可能性がある。公明は4議席が安定。野党は立民が9区で現職と維新が接戦になっている他は厳しい。

比例は自民が8議席を固めて9議席目をうかがう。維新は8議席程度を固めた。公明は4議席を確保し5議席目に手が届くかどうか。共産と立民は2議席を固めて3議席目が射程圏に入った。国民とれいわが1議席ずつ確保しそうな勢い。

中国

鳥取・島根・山口は8議席とも自民が盤石。岡山は4区で橋本と柚木が僅差で争う以外は自民現職が優勢。広島も6区の佐藤と小島が争う以外は自民現職に安定感。

比例は自民が6議席前後を固め、公明が2議席確定。立民は2議席目が有力になりつつあり、国民も1議席が取れそう。共産と維新は議席確保が焦点。

四国

徳島は後藤田と山口が安定。高知は2区で広田と山本が争い、1区で中谷がリード。愛媛は3区で白石が一歩優位に立つ以外は、自民現職がリードを広げる。香川は1区で平井と小川が横一線。2区は玉木が3区は大野が優位に立つ。

比例は自民が4議席を獲得し、残りの2議席を公明と立民で分け合う見込み。

九州・沖縄

福岡は、2区で鬼木と稲富が、10区で城井と山本が接戦になるほかは自民の現職が優位に立っている。熊本は自民現職の4氏・宮崎も自民現職3氏が優勢だ。佐賀は1区が原口と岩田、2区が大串と古川が今回も激しく競り合いそう。

長崎は1区で西岡が一歩リードし富岡が猛追する。2区は加藤、3区は谷川、4区で北村が優位。大分は1区で自民候補と吉良が競り合いになりそう。2区は衛藤が僅差でリードし吉川が猛烈に追い上げる。3区は岩屋がやや優勢。鹿児島は2～4区は自民候補優勢で1区は川内と激戦が予想される。

沖縄は、1区が赤嶺と国場が横一線の競り合いを見込む。2区は照屋に安定感があり3区は屋良がリードする。4区は野党系新人が立つと自民候補と激しく競り合いそう。

比例は自民が10議席をうかがう勢いで公明が3議席獲得の見込み。立民は2～3議席で共産と国民が1議席を確保して2議席目に手が届く可能性あり。社民は1議席が堅い。れいわは1議席が有望。

予想範囲
自民254～294～319(小選挙区183～219～236+比例71～75～83)
公明31～33～35(小選挙区8～9～9+比例23～24～26)
維新24～28～40(小選挙区12～14～21+比例12～14～19)
N国0～0～3(比例のみ)
立民40～62～82(選挙区15～31～49+比例25～31～33)
国民17～26～35(選挙区10～16～23+比例7～10～12)
共産10～15～17(選挙区0～1～1+比例10～14～16)
社民2～2～3(選挙区1～1～2+比例1～1～1)
社保4～5～6(小選挙区のみ)
れ新3～6～8(比例のみ)
無所属1～2～4(比例のみ)

2019.08