連載:はじまりの旅

 画像とともに、僕自身の初めての本格的な鉄道旅行を振り返ります。


プロローグ

 (写真:2014/12/07・札沼線本中小屋駅)

 2017年5月、僕は2度目の札沼線を行く車内の中にいた。2014年の12月以来だ。夏と冬でかくも景色が違うのかと思う。今も僕は将来の不安でいっぱいだ。でも、不安とそれなりに付き合うということは「鉄道旅行」なしには難しかったように思う。

 もろもろ学生生活での失敗が重なった。2014年の秋、僕は何度か「一日散歩きっぷ」を使って、道央圏内のJR路線へ足を運んでいた。完全な気分転換である。それを何度かやっているうちに僕は路線図を見た。

 2014年の12月に入った時点で、

・宗谷本線

・石北本線

・根室本線(滝川~新得)

・石勝線(追分~新得)

・千歳線

・室蘭本線(追分~長万部)

・日高本線

・函館本線(旭川~長万部)

・富良野線(ラベンダー畑~富良野)

 

 JR北海道路線のうち、ざっとこれくらい、6割くらいは既に訪れていた。

「もしかして、あと1回まとめて旅行すれば全部埋まるのではないか?」

 それが、僕が鉄道旅行をやろうと思ったきっかけだ。この頃、とにかく落ち込むことが多く、札幌にいる日を少しでも減らしたい。そんな気持ちもあったのだろう。僕は、時刻表を購入して早速日程を組もうとした。



 とはいえ、2016年の減便以前でも本数は少ない。まず、道央で埋められそうなところは先に「一日散歩きっぷ」で埋めてしまい、道東や道南を1回の旅行でまわろうと考えた。12月7日は、札沼線だ。札沼線に乗れば、残り1回で全てまわれるそういう計算だったのだ。


 雪の深かったその日。画像は残っていないけれど、新十津川の駅で園児が出迎えていたのはよく覚えている。こんな寒い日に、誰も乗客がいないかも知れないのに…

 その日は、確かに寒かった。降りた乗客は僕以外に数人いただろうか。静かな駅に園児の元気な声が響いた。ちょっとしたサプライズに(僕はその出迎えがあるということは当時しらなかった)ちょっとした感動を覚えた。

 そして、旅行へ出発だと思っていた矢先、この年…6度目の体調不良になってしまった。秋以降で4度目、秋以降は半月に1度のペースで倒れていることになる。相当メンタル来てるなあと思った。

 それでも、熱だけはなんとか下がった。それでもいつぶりかえすかわからなかった。

 そういう状況で予定していた2014年12月17日。出発日が来たのである。


(次回に続く)※いつ更新するかは知らない

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