情勢シリーズ(笑)
仙台市長選を今回は取り上げる
仙台・宮城は参議院選挙でも与野党が議席を激しく争ったところなので注目だ
国政には直接影響するというわけではない。しかし、得票率や当落のデータは現時点でもしも仙台において国政選挙をやった場合にどうなるかという参考になる。恐らく永田町にいる議員は気にするだろう。ということで取り上げる。
今のところ河北新報と共同通信が調査結果を発表していることが確認できた。
序盤はいずれも「野党系郡氏やや先行」とあるが、終盤になると共同通信が「接戦」報道で河北新報が「郡氏なおもリード、与党系菅原氏迫る」といった表現になっている。
☆野党系・郡氏と与党系・菅原氏の差はどれくらい?
ひとまず河北新報の調査を基礎にしてみよう。
まず前提として、河北新報の世論調査のデータを見ておこう。
内閣支持率 支持35 不支持57
政党支持率
自民30.7 民進11.4 共産4.3 公明4.1 社民2.9 無党派42.5
このデータを頭に入れながら情勢調査の記事を読んでみる。引用は全て河北新報の記事から。
~序盤~
野党系・郡氏
「民進、社民両党が支持し、共産、自由両党が支援する郡氏は、民進支持層の7割、共産支持層の8割弱、社民支持層の9割を固め、公明党支持層と無党派層からも3割を取り込む。」
与党系・菅原氏
「自民、公明両党と日本のこころが支持する菅原氏は、自民支持層の4割、公明支持層の5割弱を固める。男女とも40~60代以上の中高年層で郡氏に次ぐ支持を得ている。」
※無党派の支持が書かれていないが、とりあえず終盤情勢と同じ2割弱とする。
世論調査のデータと掛け合わせると
野党系28 与党系16(無党派除くと10)
つまり郡氏が12ポイント程度はリードしていたことになる。
~終盤~
野党系・郡氏
「民進、社民両党の支持、共産、自由両党の支援を受ける郡氏は民進支持層の7割弱と共産、社民支持層の8割強を固めた。自民党支持層の2割弱に食い込み、無党派層から4割の支持を得る。」
与党系・菅原氏
「自民、公明両党と日本のこころが支持する菅原氏は、自民支持層の5割強と公明支持層の8割超を固め、無党派層の2割弱を取り込む。」
野党系36 与党系27
差し引くと郡氏のリードはやや縮まって9ポイント程度ということになった。
もちろん完璧にはわからないが、共同通信もほぼ同様の結果が出ているはずだ(ただ、野党系が自民の支持層に食い込んでいる点に言及がないので記事を見たまんま計算するともう少し差が詰まっているようにも見える)。
☆この状況をどう見るか?
終盤になって、菅原氏が追い上げているのはわかるが、序盤はまだ自民と公明の票をまとめ切れていない状態だった。公明はほぼ完璧に纏まり、自民も改善したことが原因だろう。追い上げたというよりは、固定層を引き締めてようやくスタートラインに乗ったという感じだろう。
どこまで菅原氏が固定票をまとめてくるかが注目点である。固定票だけでもあと10ポイント程度は伸びしろがあり、まとめることが出来れば接戦・逆転に持ち込むことも出来る。
とはいえ、最大の票田ある無党派層は郡氏支持に傾きつつあるようだ。序盤の3割からさらに1割増やして郡氏は4割まで浸透している。菅原氏にとってみれば、この点は不利である。投票率が伸びて無党派層が投票に行けば逆転は難しくなる。
郡氏の固定票は少ない。固定票はほぼ頭打ちであり、郡氏の弱点だ。また林候補と民進党の票を取り合うと劣勢になってしまうからこの点も郡陣営は心配だろう。逆に伸びる要素があるとすれば無党派層である。とはいえ、今のところ無党派層への支持がある程度浸透してきている様子だ。投票率の上昇で無党派層の投票が増えた場合は郡氏に有利になりそうである。
河北新報の記事がとりあえず直近の政党支持率などのデータも完全に揃っているので取り上げて分析してみた。
以上を踏まえれば、現時点では、郡氏にやや軍配が上がっている感じがするが、名古屋市長選ほどはっきりしているわけではないので、まだ決め打ちは出来ない。このままいくとゼロ打ち当確はないだろう。当確が出るのはある程度夜遅くになることも想定することになるだろう。
さらに、民放が菅原氏がわずかにリードしているという報道をしたようである(ただあまり内訳の数字がはっきりせず解釈するのが難しい)。これも加味すると、当落を判断するのはまだまだ不可能だ。
☆現時点での予想
投票率が高くなれば、郡氏が逃げ切って当選する展開を予想
逆に投票率が低調であれば、菅原氏に逆転のチャンスがある
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