早速情勢調査の記事が出回っていたので読み込んでみた。
JXと朝日そして共同が調査を行った模様である。
差し当たりJXは堺市内の政党支持率まで出している
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20170904-00075375/
これによると
自民25
維新18
共産9
民進7
公明5
無党派35
となっている。
記事にある「○○政党から○○割の支持」という記述を上の数値に当てはめてよりリアリティのある状況を探ってみた。
前提として、今手元にある調査の判定は以下のとおり
JX8月調査:永藤氏・竹山氏接戦
JX9月調査:竹山氏・永藤氏接戦
朝日新聞(9月):竹山氏やや優勢(=やや先行)
共同通信(9月):竹山氏先行
数値をあてはめてみると以下のような状況がみえてきた。
JX8月調査
竹山氏 30%前後 永藤氏35%あまり
=永藤氏が6ポイント程度リードか?
JX9月調査
竹山氏 40%弱 永藤氏35%あまり
=竹山氏数ポイントリードに逆転?
朝日新聞
竹山氏 35%前後 永藤氏25%弱
=竹山氏10~13ポイントくらいのリード?
※共同通信は適切な記述がないので割愛するが調査結果は朝日より竹山氏のリードが広がっているというものだろう。朝日は別に数字を出しているはずだが、ひとまずJXの数字を当てはめてみた。
これらから分かることは以下の通りである。
・現状では9月の選挙期間中において全ての調査で竹山氏がリードしていること。
・そこでJXの8月調査と9月調査を比較してみると、竹山氏が30ポイント前後→40ポイント弱とやや急速に伸びてきている。
・8月と9月の比較で維新の永藤氏は伸びがみられない(35%前後のまま)。
この2点から引き出される答えは「現職竹山氏が維新永藤氏をおさえて当選ラインに近づきつつある」ということである。当日の投票率が極端に下がるなど特異な現象でも起きない限り、竹山氏が当選する確率の方がやや高いということだ。
なので、数値をみてもやはり「竹山氏やや先行」という表現で良さそう。
結論:現職竹山氏やや先行・そのまま当選する可能性が出てきた
○堺市長選の争点
竹山氏の選挙公約
http://www.sakai-hitotsu.jp/pdf/takeyama_manifesto20170902.pdf
永藤氏の選挙公約
http://oneosaka.jp/sakai_election2017/img/manifesto.pdf
大阪都構想は争点なのかそうじゃないのかという議論が盛んに飛び交っている。
朝日と共同通信の結果を読んでいると、重視しないと回答した人がやや多い様子だが、重視している人も4割弱いる模様だ。4割もいるなら得票は十分に動くだろう。全く争点になっていないと評価するべきではないと思う。
ただ、肝心の維新・永藤氏はあまり触れている様子はない。だとするならば、永藤氏を堺市長に送り込もうとするところに都構想を実現する意図はないといえるのだろうか。
これについてもそのままストレートにかんがえるのはどうかと思う。少なくとも手元にある情報は「維新は都構想を実現するという目標を諦めていない」というものである。これを加味すると将来的に都構想を進めるための布石として堺市長選を見ていないと言い切ることは難しい(逆に見ていると言い切るわけではないけど)。
ただ基本線としては竹山氏の実績を吟味するものになるだろう。維新は竹山氏の実績について反駁を試みている。これは選挙公約を見比べて判断するしかない。
特に赤字を垂れ流しているというコメントが聞えてくる。これについては、北海道にいる僕からすると「まだ人口も産業もあるのだから…」という感じもしなくもない。気になる人は堺市のホームページでもみてみると良いかもしれない。
維新の盛衰が気になるところである。堺市長選で仮に大差で負けることがあれば支持減少傾向がはっきりするだろう。逆に接戦以上であれば、勢いが持続していると判断したいところだ。9月末の衆議院解散が確実視されているいま、維新の得票は関西地域の衆院選の結果を占う試金石にもなるだろう。
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