自民過半数維持へ・維新倍増・野党伸び悩み
このところの世論調査や選挙結果、過去の資料などからこの夏に衆院選を行った場合、引き続き与党が過半数を占める可能性が高い予想となった。安倍首相個人の宿願でもある改憲も発議に必要なラインになんとか到達できる可能性が有るため、W選挙を行える数字であると見られる。
自民は、大阪を中心に小選挙区で維新に敗れる可能性が高い。それでも、小選挙区の過半数でリードを奪い、200議席に迫る勢いがある。ただし、主要野党との接戦区も抱えており、接戦区で全敗すると単独過半数が微妙になる可能性は残っている。比例も堅調で前回並みを見込んでおり、予想値では単独過半数を十分上回るものとなった。
公明は、前回から比例区の定数減の煽りをうけている。それでも小選挙区は7議席は確定で残りの2議席が当落線上。比例の予想とあわせると20議席台半ばを固めて30議席を超える可能性もある。
維新は、4月のW選挙の勢いで、公明に譲る選挙区以外の大半で勝利を収める見込み。となりの兵庫県でも競り合う選挙区がある。比例でも関西を中心にさらに伸ばす見込みで20議席を超えて30議席に到達する可能性がある。
立憲民主党は、比例票がさらに伸びて40議席を超えてくる可能性が有力になった。しかし、小選挙区でリード確定が10人程度に留まり、接戦区を加えても全体で100議席には届かない見込み。現時点では前回選挙時よりは伸びて70議席台が有力。現有会派人数からは微増にどどまりそう。
国民民主党は有力議員が小選挙区で10人以上当選する見通しだが、比例票で伸び悩み50議席到達がかなり厳しい情勢になっている。現有議席の維持出来る可能性がゼロに近い。
共産党は沖縄1区で赤嶺の再選が視野に入る。比例は前回並みだが、政党の入れ替わりの都合上、多少の増減が出る可能性がある。
社民党は沖縄2区の照屋がリードしている。九州の比例区は1議席が有望で前回並みに。
野党系無所属は数名の当選が視野に入っており、有力議員が集う社会保障を立て直す国民会議の議員も5名前後当選するとみられる。
○小選挙区
ここからは、小選挙区の中、比較的競り合いになりそうな選挙区を紹介。
北海道:札幌市内と9区が要注目
2区・7区・12区(いずれも自民候補が先行)を除いて、接戦が見込まれる。
まず札幌市内を含む選挙区では、1区が道下・船橋が与野党票拮抗のため激戦模様に。3区もほぼ1区と同じような情勢で荒井と高木が競り合う。4区は本多がわずかにリードするもまだ予断を許さない状況だ。
補欠選挙でも有名な5区だが和田の3連勝が見込まれる。ただ、池田の追い上げもあるので3連勝したとしても辛勝ということになるだろう。
続いて、札幌以外だが旭川市の6区は今津が健闘しているが佐々木がわずかに優勢。函館を入れた8区は逢坂が一歩リード。9区は山岡が統一候補となれば堀井と並ぶ見込みで札幌以上に目が離せない選挙区になりそう。10区は公明の稲津がとるとみられているが、前回に引き続き僅差での勝負になりそう。11区は石川が少しだけでリードしているが、盤石ではない。
東北:仙台では自民・野党横一線/福島で野党系・自民横一線
宮城1区は前回土井が圧勝だったが、候補者調整が進むと岡本が追い上げて並びそう。宮城2区も前回僅差で決まった選挙区になるため、今回も基本的には接戦区という位置づけになりそう。
次に秋田は現時点で2区が金田がわずかにリードするが、野党候補が迫ってきている。
福島では、1区が金子・亀岡そして4区が小熊・菅家がほぼ横一線の激しい争いになると予想する。福島は前回の参院選でも野党系が勝利したエリアで野党票がわずかに優勢。候補者調整に成功した選挙区で自民に対して野党系が逆転する可能性がある。
北関東
茨城では1区が田所と福島の一騎打ちに。次回は候補者調整が進むとみられることから激戦指定確実だろう。その他5区と6区で国民民主の現職が逆転を狙って詰め寄る。
栃木では2区の福田が今回もわずかにリードする。自民としては逆転して総取りを目指したいところ。他方群馬は総取りの勢いである。
埼玉は、1区と3区が自民の現職と立民の候補が激戦になりそう。前回までの票差を見るとどちらかは立民に議席が渡る可能性がある。また、7区では小宮山が神山をわずかにリードする。これまでの結果を見る限り選挙での底力がある。国民民主は12区でも議席獲得が視野に入っている。
南関東
千葉では、1区は候補者調整が進むとすれば田島が接戦から一歩抜け出しそうな勢いがある。立民は千葉で小選挙区の議席確保が視野に入り始めた。その他あと一歩の選挙区も存在する。
神奈川では、1区・4区・6区・7区・12区が激戦区だ。そのなかでも6区は上田・青柳がほぼ横一線で並びそう。立民はブームが一段落したとはいえ統一地方選で躍進しているため、公明の上田が返り咲けるかはまだ予断を許さないといったところ。立民は7区でも追い上げている他、4区も議席維持が出来る可能性もある。自民は、安定区が多いため残った接戦区の勝敗でさらに盤石に出来るかどうか。
山梨は1区が激戦の模様。
東京
今回も自民が過半を獲得する。12の選挙区でリードしている。立民は長妻が盤石で、落合と菅が一歩リードする展開。5区では手塚が横一線で19区や22区でも激戦模様となっておりさらに伸ばす可能性がある。
北陸信越
新潟は接戦区の塊になっている新潟だが、今回は2区で自民系・5区で泉田がリードする。4区は野党系金子がリード。残りの3区が激戦となっており、どちらが過半を得るだろうか。
予想値
自民:211~261~306(選挙区153~192~232/比例58~69~74)
公明:26~29~33(選挙区7~9~9/比例19~20~24)
維新:22~25~34(選挙区10~12~17/比例12~13~17)
立民:47~77~98(選挙区9~32~49/比例38~45~49)
国民:19~34~54(選挙区10~19~36/比例9~15~18)
共産:6~13~17(選挙区0~1~1/比例6~12~16)
社民:1~2~3(選挙区1~1~2/比例0~1~1)
社保:4~4~7
無所属:3~5~7
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