都議選~かなり話半分コメント~

さて、都議選はいよいよ今週日曜日が投開票当日である。

新たな勢力がどうなるのか、このところの大手調査を参考にふわっとした予想を挙げる。


ざっくりした結論は以下のとおり

「都民ファースト第1党伺う/公明と併せて過半数を上回る勢い」


☆予想レンジ


全127議席の中で64議席が過半数である。主要政党の「ふわっ」としたレンジを見ていこう


都民 38~48~49
公明 22~23~23
自民 30~44~53
共産  3~ 6~17
民進 0~1~6
ネット0~1~3

※都民には都民推薦の無所属を含む

*都民+公明=60~71~72


国政野党についてはかなり厳しめの予想となった。議案提出権(11議席以上)を持つ会派がでない可能性がある。

とはいえ、レンジはかなり広い。都民ファーストと公明党は比較的狭めだが、自民党と共産党をかなり広くなっている。

自民党からすれば、30議席台は惨敗だし、50議席を維持すればかなりいい選挙だったことになる。共産党はこれを逆に考えればよい。


ここからは自民党に立って実際何をどう予想しているのか詳しく見てみる。


☆ストーリーは3つ~自民VS共産!?

・都民・公明で過半数を達成できない+自民党が50議席以上善戦

・都民・公明で過半数は達成する+自民党40議席台

・都民・公明で70議席以上+自民党30議席台で惨敗


複数の選挙区で以下のような状態になっているとみられる(例:定数4)

都民 当選圏 

公明 当選圏

自民 当選圏

自民 当落線上

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共産 当落線上(小差で追う)


シナリオ1:自民党50議席を超えるには?

ここから自民党が盛り返して都民ファーストから票を奪い返した場合はどうだろう。自民党がトップ当選に、その代わり都民・公明のどちらかの候補が票を落として当落線上に落ちていくだろう。

そうすると、状況によっては共産党が滑り込んで都民・公明の候補が落選するというストーリーが見えてくる。そうなれば、自民党は落選候補がほとんどいなくなり、50議席オーバーが見えてくるし、都民・公明が議会の過半数を超せない事態があり得る。


シナリオ2:自民党が40議席台で踏みとどまる?

これは当落線上にいる自民党候補が逃げ切る場合だ。しかし、都民・公明に落選者はあまり出ない。そうするとどちらもそれなりの議席を持つことになる。この場合は都民・公明で一応過半数をとれるかも知れない。個人的な予想レンジの中央値はここ。

結局共産党・民進党は入る余地がなくなり、特に共産党はわずかな差で惜敗する選挙区がいくつもに出て、前回並みの得票を獲得してもほとんど議席を得られないというある意味「不幸な事態(彼らからすれば)」が訪れうる。


シナリオ3:自民党大惨敗??

後は簡単である。自民党がさらに支持率を下げて当落線上の候補が共産党に逆転されることである。そうすると、共産党の議席が伸びて(選挙区によっては民進党の場合も)、自民党の議席が押し下げられる。これが自民党にとっては最悪のシナリオである。


☆その他の要素

これに加えて、複数区で同一政党・同一勢力から複数の候補者を出した場合の票割りが重要だ。失敗すると片方が得票不足になって他の勢力の候補者に抜かれる可能性もある。これは都民・公明勢力と自民勢力が要注意である。失敗すると、共産・民進に議席が回るという結果になりそうだ。


☆なぜこんな玉虫色の予想しか出来ないのか?

内閣支持率の下落・自民党支持の不調に尽きる。4~5月までの水準なら、「自民党大惨敗」のパターンはかんがえづらかった。しかし、このところの状況からすると自民の得票の減少も見込まれるが、そのために共産・民進と競る選挙区が出ていること、民進はともかく共産は2013年から堅調を維持していることから、予測不可能な領域が広がってしまった。

予想レンジから大きく外れることはかんがえにくいが、正直中央値の結果になるという可能性もあまり高くないかも知れない。いずれにしろ今後の国政にも影響を与えるため注目していきたい。


☆党派別の概況(ふんわりと)

以下はそれぞれの党派からするとどんな景色か適当にコメントしたもの

都民

40議席前後は固めているような気配。今更20議席台というのはさすがにウルトラCな想定だとかんがえる。小池都知事との結び付きをうまくアピールして50議席を伺う位置にまで生きたいところ。40議席半ばまで行けば公明と併せての過半数確保が確実になると思う。

公明

全員当選の可能性がある。公明新聞は「情勢激変(厳しいということだろう)」などといっているが、政党機関誌の情勢発表など真に受けない方がいい(共産党の某紙もおんなじだけど)。個人的は公明新聞の方が煽り方すごい気がする。


自民

自民は防御戦を強いられている。そもそも定員の多い大選挙区制が基本になっているため、余程の得票率の上昇がないと現有議席からの上積みが困難である。そうすると、現有の56議席は頭打ちに近い状況だろう。どういう情勢であっても今回は「いかにもう1議席とるか」ではなく「いかに取りこぼさない」というところがポイントにならざるを得ない。

今回のいい加減なふんわり予想では自民党はさほど負けないということになった。とはいえ、共産を小差でリードしているとみられる状況の選挙区がざっと10くらい観測された。もしも、これ以上スキャンダルや失言が飛び出せば、議席数が変動してしまう。ここは、堅実に引き締めて、少しでも取りこぼしを防ぎたい。とはいえ、30議席割れは現時点では想定外とみて良い。


共産

現有議席割れの可能性が高い状況。下手をすれば1桁という感じ。とはいえ、このところやや軟調下落気味だった支持率が復調傾向にあることが複数の調査で明らかになっている。今回は「6議席」と大幅減を予想してはいるが、昨今の調査からすれば守勢というよりは攻勢に転じている状況。小差で追っていて「当選圏まであと一歩」の選挙区がかなりある。仮にこの調査での勢いが持続するのであれば、逆転する選挙区が出てくるとみる。他の政党が安心できない材料があるとすればこの点だ。


民進

0議席ということはないと思うが、躍進はかなり厳しい。まずは5議席まで上積みすることを目指したい。また、武蔵野だったはずだが共産党との統一候補もいる。確かに1人区のため当選は難しいと思う。しかし、猛追するようであれば今後の選挙で何らかの変化の兆しになる可能性もあるかも知れない。とはいえ、現状では共産より厳しいと思われるのでまずは議席確保を確実にしたい。



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