第48回衆院選予想:Vol.3 希望失速・自公330うかがう

さて、10月9日(月)に予想を修正したので早速詳報する。


自民:250~293~336(選挙区:180~222~263+比例:74~74~75)

公明:34~35~35(選挙区:8~9~9+比例:26~26~26)

希望:36~55~73(選挙区:6~23~40+比例:30~31~32)

維新:13~21~28(選挙区:0~8~15+比例:13~13~13)

民主:21~33~44(選挙区:0~11~21+比例:21~22~23)

共産:9~10~11 比例のみ

社民:2~2~2(沖縄2区+九州比例1)

無所属:7~15~22

予想投票率:52(前回予想は57)


自民 比例予想得票:1900万台半ば(横ばい)

希望の党が失速したため、議席レンジの中央値が275→293と+18となった。

これは支持が伸びたのではない。希望の党の得票が下がり同時に予想投票率が下降したことで相対的に自民党が浮き上がったのである。

北海道以外の選挙区では希望の党が競り合いから脱落したとみられる箇所が10区以上。これが自民の底上げの要因だ。このままいけば、自民と公明で3分の2をおおきく上回り330前後をうかがう数字になっている。この2つの政党だけで改憲発議が可能になりそうだ。


公明 比例予想得票:700万票台後半(横ばい)

予想はほぼ修正なし

他の政党の比例得票が変わった影響が反映された程度


希望 比例予想得票:900万票台前半(急減)

前回の予想では1300万票台の予想だったが、世論調査のデータを複数あわせると失速が鮮明になった。それを予想得票に選挙区・比例ブロックごとに反映させると大幅減になってしまった。

比例区は各ブロック1~2議席減となった。選挙区は自民のところで触れたとおりで、合計で30議席以上の大幅減となった。この先さらに下落が続くのか要注意だ。(あとは民主の欄で)


維新 比例予想得票:---

維新は希望の党が失速した分、比例で若干議席が追加されている。選挙区についてはより精査した結果接戦判定が増えた。現有議席を上回る勢いがある。

しかし、堺市長選は敗北しており、果たして予想通りの勢いがあるかは測りかねるところがある。終盤になるに従って予想が変わる可能性も。


立憲民主 比例予想得票:600万票台半ば(急上昇)

前回は400万票弱と慎重な予想になったが、世論調査のデータで一定の支持を獲得することが明らかになったため、上方修正した。

ただ、ここからどの程度上昇するのかが難しいところだ。

どうもデータを複数照合する限りでは、希望の党からも吸収しているように見えるが、同時に共産党からも吸収している。250万票の伸び幅の中では共産票の分はリベラル勢力の票の伸びから削除しなければいけない。そうすると、実際に伸びているのは100万票台半ば~後半程度とかんがえざるを得ない。

また、今のところ自民票を奪っている気配がない。これは自民の想定得票が減っていないこと、前提となった世論調査のデータから明らかなことである。

しかし希望の党にも大物政治家が複数在籍している。希望の党が今回の選挙で全く得票がとれないということはさすがにかんがえづらい。共産を下回るといううわさも流れたが、現時点ではそれはあり得ない。つまり、立憲民主の伸びしろは思ったほどないかもしれないということである。

なお選挙区については、枝野氏は当落線上に復活した。少なくとも比例復活は確実な情勢で、完全落選の危険は遠ざかった。とはいえ、確実に先行している候補はわずかである。



共産 比例予想得票:300万票台後半(やや減)

共産はさらに立憲民主に票が流れるというデータに基づいて修正した結果、400万票割れになっている。このほどの選挙では最低得票に近い水準だ。無党派層のデータを参酌すると、流れる票は既に流れてしまい、これ以上削れる余地が少ない。とはいえ、このままいけば現有議席から大幅減になることは確実で、立憲民主党を育てるため自らが犠牲になるような構図なった。


今後の焦点~自民票が削れるか

今のところ自民票はほぼ減っていない(とはいえ参院選のときよりは減っているのだが)。

立憲民主党は確かに育っているようだが、共産票を食べて育っている部分がある。しかし、それはリベラル勢力内部での共食いに過ぎず、リベラル勢力の議席増には全く結びつかないだろう。与党支持者としてはそのままの方がありがたいのかもしれないが、選挙の結果がおおきく動くとしたらやはり自民票が減るかどうかだろう。

その結果共産党の予想得票がある程度戻り立憲民主党の予想得票にさらにのびしろが誕生すれば情勢は変わる。現時点ではかなり難しそうではあるが。

とりあえず希望の党は失速して、野党内の争いは立憲民主や共産のグループが勝利したとみていいだろう。ここからは自民公明とリベラル政党の戦いに焦点が移っていくというのが個人的な見立である。それでも自民公明が堅調だろうとみているけれども。



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