表題の通り、このところ集めた情報をもとに恒例の予想判定。
中盤以降の情勢調査や各種報道を加味して最終予想。
【最終予想】
玉城・佐喜真の横一線
構図に関しては、序盤と大きな変化はない。重要なのは自民・公明支持層と無党派層である。この辺りに関して、情勢調査からある程度わかってきたことがある。
まず、無党派層だけでみると玉城先行・佐喜真追うといったくらいには差がついているとみられる。玉城氏についてさすがに朝日新聞系列の7割まではいっていない(誤差で出たのだろうけど)と思う。それでも、各種調査やこれまでの状況からしても6割くらいは獲得しているとみた方がいい。逆に佐喜真氏はここで10ポイントではきかない程差をつけられている。
続いて、自民・公明層の動向。これもはっきりしてきた。名護市長選や新潟知事選ではこれらの固定票が盤石だったが、今回は固まりきっていない。朝日は2割が玉城へ流れたとしている。これはさすがに大きく出ているような気がする。とはいえ各種調査をみても、県政与党側の玉城への支持は9割前後で完全なものだ。それに対して自民・公明の固まり方は積極的に評価しても8割止まりである。したがって1割前後は玉城に流れた・流れる見込みとみる方が賢明だろう(ここで国政与党支持者が取らぬ狸の皮算用するのはやめたほうがいい)。だいたい3~4割いるはずの保守層の1割が流れたとしたら、全体の3%くらいの票が動く。それも相手陣へ動いたとするなら、6ポイント分が動き得るということだ。
名護市長選の時は、渡具知が勝った。世論調査にて協力しなかった保守層がいたので騙されたという人がいるらしいが、ちゃんと情勢調査と過去の選挙資料を読めば予想できたことである。情勢調査には保守層を「固めた」とちゃんと書いてある。その部分と過去の選挙資料それから期日前投票の特性を踏まえれば、渡具知の票が思いのほか伸びることは想定内だと言える。これを根拠に「渡具知・稲嶺横一線」で渡具知勝利を予想したのである。
今回、確かに佐喜真氏が勝つ可能性はまだかなりあると見られる。しかし、情勢調査や資料を分析すれば名護と今回が完全同一にはならないだろう。選挙運動のやり方も違う、選挙になった背景も違う。自民票・無党派票の状況をみてみると、佐喜真が勝つといっても渡具知のような勝ち方はほぼ無理だろう。ゼロ打ちは今回もない。
以上から、玉城・佐喜真横一線と予想。得票差は一桁を想定する。投票率は微減。両氏とも30万票台後半が見込まれる。40万票に達した候補に当確がつきそう。
公示前予想
佐喜真・玉城接戦
過去の選挙資料や情勢などから、現時点では佐喜真がわずかに先行するも玉城も票を伸ばして競り合いになるというものである。
報道資料・選挙資料などから政党支持・無党派層の動向はこのところ大きな変化はないとみる(総裁選前なので自民がやや伸びたかも知れない程度)。これに加えて、名護市長選や新潟県知事選を踏まえると、国政与党(+維新)が基礎票をほぼ固めそうである。また、沖縄県の統一地方選の状況としてはやや与党に勢いがある状況だ。
この辺りを勘案すると佐喜真氏は前回知事選の仲井真と下地の票を固める可能性をまず想定できそうで、30万票後半をうかがっているとみた。
逆に、玉城氏は野党の絶対的支持率は高くないため基礎票が佐喜真氏の半分程度にとどまるとみられる。しかし、死去した前知事の支持率は堅調である。また、名護市長選では敗北したとは言え無党派層においては稲嶺氏が相手候補を上回る票を獲得できている状況だ。以上を踏まえれば無党派層で今回も過半の票を獲得する可能性が高いため、30万票のせる可能性は十分ある。
以上からすると、佐喜真が勝つ可能性がやや高いものの、得票率としてはともに40%台ば・両者の得票率差も僅差になるとみられる。また、無党派の動向も可変的である。これに加えて、前回の知事選では自民の票が前知事に流れたこともあり、現時点で流れていないとみられる票が流れる可能性は否定できない。そのため、玉城氏に当確が出る可能性もまだ残されているとみられる。
投票率は横ばい~微減を想定している。
(雑感)
今回は辺野古基地をどうするかというのはひとつの争点である。辺野古か経済かといった語り口はまま見られる。
恐らく、両候補は基地の対立だけではなく、経済政策に関しても事実上大きな対立があるとみられる。国政与党系は、沖縄の振興費の増額で開発を進め、経済成長を促すことを意図しているように見える。基地と沖縄の「ブランド」は両立しえると考えているのかもしれない。
では、野党系はどうなのだろうか。ここから先は上記と同様推測の域を出ないのだけれども、基地があることで「ブランドが高まらない」→観光などの産業が育ちにくいという問題意識もありそうだ。基地がないことで自ら自立出来る、そう考えているのかも知れない。
今までは観光は好調だったと思う。ただ、今後に関してそれが通用し続けるかは未知数である。与党系の楽観的(?)なそれでいけるのか、実は野党系の問題意識が当たっているのかそのあたりを見極める必要があるだろう。
ということで、個人的には辺野古VS経済という図式で簡単にまとめることには慎重であるべきだろうと思う。
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